ナイジェリアAkwana産のフローライトです。大きめの結晶でインパクトのある標本です。
2022年頃から流通がされてきた比較的新しいタイプです。2023年のミュンヘンミネラルショーで人気となったフローライトです。
実はこのAkwanaフローライト鉱山のオーナーと懇意にしており、鉱山開発ても協力させて頂いております。
この鉱山はフッ化水素の原材料のフローライトを採掘する計画で、地質調査や試験採掘をしております。フッ化水素は、エアコン等の冷媒や半導体製造に関わる特定資源とされ、今後の技術革新に無くてはならない物です。
アフリカは未開発の資源があり、このナイジェリアの鉱山にも貴重な資源が有ります。フローライト鉱山としては、ミシシッピーバレー型鉱床とされ、アメリカのテネシー州のフローライト鉱山に近い所です。フローライト以外にも方鉛鉱や閃亜鉛鉱も産出します。
Akwanaのフローライトの特徴は、紫外線により強蛍光を発する事です。イギリスのロジャリー鉱山のフローライト以上に青く蛍光します。カラーはグリーンが多く見られますが、ブルー、パープル、ピンク、カラーレス等のバリエーションがあり、ゾーニングによりマルチカラーの物も有ります。
鉱山開発のサンプルとして取り寄せた物で、発破により採掘されているので多少のダメージが有ります。
このフローライトはクラスターの表面にパイライトが付着し、この産地としては珍しい母岩付きの標本です。
Akwana deposit, Wukari, Taraba, Nigeria
76.9×59.2×34.8mm 188.36g
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